歴史物語

ビクトリア朝時代、食器洗い場のメイド(スカラリーメイド)は何時に起きていたのか?

ビクトリア朝時代のスカラリーメイドとは

ビクトリア朝時代のイギリスでは、中流・上流階級の家庭に多くの使用人が雇われており、その中でも「スカラリーメイド(scullery maid)」と呼ばれる食器洗い場担当のメイドは、屋敷内で最も地位の低い使用人の一人でした。主に若い少女が就くことが多く、最もきつく、汚れやすい仕事を担っていました。

1日の勤務スケジュール

スカラリーメイドの労働時間は非常に長く、過酷なものでした。一般的には朝6時、あるいはそれより早い時間に起きて仕事を始め、夜8時から9時頃まで働き続けました。休憩として与えられたのは食事のためのごく短い時間だけで、1日の大半を厨房での労働に費やしていたのです。

主な仕事内容

スカラリーメイドの業務は多岐にわたり、主に以下のようなものがありました。

  • キッチンおよびスカラリー(食器洗い場)の清掃
  • 皿、鍋、調理器具などの洗浄
  • 野菜の皮むきや下ごしらえ
  • 料理人(コック)の補助
  • 家族の靴やブーツの手入れ・磨き

これらの仕事は体力を要し、水を使う作業が多いため、手荒れや体調不良に悩まされるメイドも少なくありませんでした。

まとめ

ビクトリア朝時代のスカラリーメイドは、早朝6時前後から夜遅くまで、ほぼ休みなしに働いていました。彼女たちの過酷な労働こそが、当時の屋敷が快適に機能するための縁の下の力持ちだったと言えるでしょう。