ウィリアム・プレスコット(William Prescott、1726年2月20日 - 1795年10月13日)は、アメリカの軍人・政治家です。アメリカ独立戦争における卓越した指揮官としての活躍により、その名を歴史に刻みました。
軍歴と主な功績
バンカーヒルの戦い(1775年6月17日)
大佐であったプレスコットは、バンカーヒルの戦いにおいて、ロバート・ピゴット(Robert Pigot)将軍が指揮する2,000名を超える圧倒的なイギリス軍に対し、アメリカ軍を率いて立ち向かいました。
アメリカ軍は弾薬が尽きるまでの間、イギリス軍の攻撃を3度にわたって撃退することに成功しました。この戦闘での損害は、イギリス軍が戦死450名・負傷828名であったのに対し、アメリカ軍は戦死140名・負傷271名にとどまりました。
結果としてはイギリス軍が勝利を収めたものの、この戦いは「自由な国家の市民からなる民兵部隊であっても、訓練を受けた正規軍と同等に、勇敢かつ効果的に戦うことができる」ことを世界に示す歴史的な転換点となりました。
軍需品をめぐる戦い(1775年4月19日)
バンカーヒルの戦いに先立つ同年4月19日、プレスコットは軍需品を奪取しようとするイギリス遠征隊に対して部隊を指揮しました。このときもイギリス軍はアメリカ側の2倍以上の兵力を擁していましたが、プレスコットは待ち伏せ型の戦術を用いて敵の進撃を見事に食い止めました。
この戦闘では双方合わせて8名が死亡しました。イギリス軍と先住民部隊は2時間に及ぶ銃撃戦の末に町を制圧したものの、軍事的な成果はごくわずかに終わり、プレスコットの指揮能力の高さを印象づける戦いとなりました。