歴史物語

ロアノーク植民地とは?北米初のイギリス植民地の試みと「失われた植民地」の謎

ロアノーク植民地(Roanoke Colony)は、イギリスが北アメリカ大陸に植民地を築こうとした最初の試みとして歴史に名を刻んでいます。

北米初のイギリス植民地の誕生

1585年、現在のノースカロライナ州沖に位置するロアノーク島に、ウォルター・ローリー卿(Sir Walter Raleigh)が率いる男女108人からなる入植者のグループによって植民地が設立されました。当時のイギリスは、スペインやフランスに遅れを取らないよう新大陸への進出を強く望んでおり、この植民地はその野望の第一歩となるものでした。

謎めいた消失

しかし、この入植者たちの運命は悲劇的かつ不可解なものでした。彼らはおよそ1年間現地で生活を続けたものの、やがて突如として姿を消してしまいました。後に派遣された救援隊が島に到着した際には、入植者の痕跡はほとんど残されておらず、「CROATOAN(クロトアン)」という文字だけが木に刻まれていたと言われています。

今も解けないミステリー

入植者たちが何者かに襲われたのか、飢餓や病気で滅んだのか、それとも近隣の先住民と共に移り住んだのか、その正確な結末は今日まで明らかになっていません。このため、ロアノーク植民地は「失われた植民地(The Lost Colony)」とも呼ばれ、アメリカ史上最大の謎の一つとして、今なお多くの歴史家や研究者の関心を集め続けています。