アフリカの歴史

ポルトガルがアフリカで求めた資源とは?金銀・象牙・香辛料・奴隷貿易の実態

ポルトガルがアフリカで求めた資源

15世紀以降、大航海時代の先駆けとなったポルトガルは、アフリカ西岸への進出を積極的に推し進め、さまざまな資源の獲得を目指しました。その狙いには金銀などの貴金属、象牙、香辛料、そして悲劇的にも奴隷貿易が含まれていました。ここでは、それぞれの資源について詳しく解説します。

金・銀

ポルトガルにとって最も魅力的だったのは、アフリカに存在する金や銀といった貴金属でした。特に現在のマリ共和国に位置する都市ティンブクトゥは、金をはじめとする貴金属の重要な交易拠点としてヨーロッパで広く知られ、大きな注目を集めていました。

象牙

アフリカゾウの牙は、装飾品や彫刻、家具など高級品の材料として非常に高い価値を持っていました。こうした需要を背景に象は乱獲され、象牙の取引はポルトガルにとって利益の大きい商売の一つとなりました。

香辛料

西アフリカは、コショウ、クローブ(丁子)、シナモン(肉桂)といった貴重な香辛料の供給源でもありました。これらの香辛料は料理用だけでなく薬用としても珍重され、ヨーロッパ市場で常に高い需要を誇っていたのです。

奴隷

そして決して見過ごせないのが大西洋奴隷貿易です。ポルトガルはアフリカ探検の過程で、奴隷とされたアフリカ人を獲得し、アメリカ大陸のプランテーションや植民地における労働力として売買する機会を見出しました。この交易は後に大規模化し、世界史に深い傷跡を残すこととなりました。

このように、ポルトガルのアフリカ進出は経済的な資源欲求に強く突き動かされたものであり、のちにヨーロッパ諸国による植民地主義が拡大していく出発点ともなったのです。