アメリカ合衆国におけるアフリカ系アメリカ人の奴隷制は、17世紀初頭に最初の奴隷とされたアフリカ人たちが北米のイギリス植民地に連れてこられたことから始まりました。その後約250年にわたり、奴隷制は制度として定着し、南部を中心に経済や社会の根幹を支える存在となっていきました。
奴隷制の始まり
一般的に、アメリカ大陸での奴隷制の起点とされるのは1619年です。この年、バージニア植民地ジェームズタウンに「20人余りの黒人」が到着したことが記録されており、これが北米イギリス植民地における強制労働の歴史の出発点となりました。当初は年季契約労働者に近い扱いを受けていた者もいましたが、次第に法的な差別が強化され、17世紀後半には肌の色によって永続的な奴隷身分が規定されるようになりました。
制度としての拡大
18世紀に入ると、タバコや綿花などのプランテーション農業の発展とともに奴隷貿易が拡大し、アフリカから大西洋を越えて運ばれる奴隷たちの数は急増しました。1793年の綿繰り機の発明は南部経済における綿花生産を飛躍的に拡大させ、奴隷労働への依存をさらに深めることとなりました。
奴隷制の終わり
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奴隷制の廃止への道は、南北戦争(1861〜1865年)によって大きく進みました。1863年、エイブラハム・リンカーン大統領は「奴隷解放宣言」を発布し、反乱諸州における奴隷の自由を宣言しました。そして1865年12月6日、アメリカ合衆国憲法修正第13条が正式に批准されます。これにより、「犯罪に対する罰としての場合を除き」、奴隷制およびあらゆる強制的な隷属が合衆国全土で公式に廃止されました。
こうして、約2世紀半にわたって続いたアフリカ系アメリカ人の奴隷制は法的に幕を閉じました。しかし、その後の人種差別や公民権をめぐる闘いは長く続き、奴隷制の遺産は現代のアメリカ社会にも影響を与え続けています。