アジアの歴史

第二次世界大戦で日本が占領しなかった国は?オーストラリアが侵攻を免れた理由

オーストラリアは日本に占領されなかった

第二次世界大戦中、オーストラリア本土が日本軍によって占領されることはありませんでした。しかし、その一方でオーストラリアは連合国の一員として戦争に深く関与し、100万人以上のオーストラリア人が武装部隊に従軍しました。

各地の戦線で戦ったオーストラリア軍

オーストラリア軍は数多くの戦役に参加しています。太平洋方面では、珊瑚海海戦(1942年)、ブナ・ゴナの戦い、ミルネ湾の戦い、そして有名なココダ・トラック沿いの戦闘などが挙げられます。さらに、オーストラリア部隊は中東、北アフリカ、ヨーロッパの戦線にも派遣され、エル・アラメインの戦いなどでも重要な役割を果たしました。

それでも占領を免れた理由

1942年にはダーウィンへの空襲やシドニー湾への特殊潜航艇攻撃など、日本軍による直接的な攻撃も受けましたが、オーストラリアへの全面的な侵攻・占領は実現しませんでした。これには主に3つの要因があります。

第一に、オーストラリア軍自体の強さです。ココダ・トラックの戦いなどで日本軍の進撃を食い止めるなど、防衛力は決して低いものではありませんでした。第二に、アメリカ合衆国からの強力な支援です。特に珊瑚海海戦では、日米連合艦隊の交戦により日本軍のポートモレスビー攻略の試みが阻止され、オーストラリアへの脅威は大幅に減少しました。第三に、日本側の事情として、全面侵攻に必要な兵力と資源を割く余裕がなかった点が挙げられます。中国大陸での戦いや、既に占領した広大な太平洋地域の防衛・維持に多くの戦力が拘束されていたためです。

こうした要因が重なり、オーストラリアは第二次世界大戦を通じて外国勢力に占領されることなく戦後を迎えることができたのです。