中国軍(中国人民志願軍)が朝鮮戦争に本格的に参戦したのは、1950年10月25日のことです。同軍は北朝鮮を支援するため、アメリカ軍・韓国軍を主力とする国連軍と戦うべく戦線に投入されました。
参戦までの経緯
1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争では、当初こそ北朝鮮軍が優勢でしたが、同年9月15日の仁川上陸作戦を機に戦況は一変します。国連軍が38度線を越えて北上し、中朝国境の鴨緑江に迫ったことで、中国は自国の安全保障に対する重大な脅威を感じるようになりました。
10月25日――最初の交戦
彭徳懐元帥の指揮下で編成された中国人民志願軍は、10月中旬から夜月中旬から夜陰に紛れて鴨緑江を渡河し、秘密裏に北朝鮮領内へ進入しました。そして10月25日、韓国軍部隊との最初の交戦に至り、この日が中国軍の正式な参戦日とされています。中国では現在も、この日を「抗美援朝記念日」として記憶しています。
参戦が戦況に与えた影響
中国軍の参戦により、戦況は大きく揺り戻されました。圧倒的な兵力と冬季の厳寒を活かした攻勢の前に、国連軍は南への撤退を余儀なくされます。その後、戦線は38度線付近で膠着し、1953年7月27日の休戦協定調印まで、およそ3年間にわたる激しい消耗戦が続くこととなりました。