世界史上最も激しい爆撃——ラオスへの空爆の実態
ベトナム戦争期、隣国ラオスは「秘密戦争」と呼ばれる激烈な空爆の標的となりました。1964年から1973年までの約9年間、ラオス国内には年平均200万トンを超える爆弾が投下され続けたのです。
8分に1機——24時間止まらなかった爆撃
この膨大な数値をわかりやすく表すなら、「1日24時間、8分ごとに1機分の爆弾が投下され続けた」ことに相当します。それが9年間、ほぼ途切れることなく続いたのです。
さらに衝撃的なのは、この総投下量が、第二次世界大戦中にドイツと日本に対して投下された爆弾の合計をも上回るという事実です。
地球上で最も爆撃された土地
ラオスの一部地域では、人類史上のどの時代・どの場所よりも多くの爆弾が落とされました。当時人口の少ない農業国であったラオスは、一人当たりの被爆量においても世界最悪の被害を受けた国となっています。
なお、投下された爆弾のうち推定3割前後が不発弾として大地に残ったとされ、半世紀以上が経過した現在でも、ラオス各地で住民の生命や農地開発に深刻な脅威を与え続けています。