モンゴル語を表記するために使われる主な文字として、以下の2つが挙げられます。
1. 伝統的モンゴル文字(古典モンゴル文字)
伝統的モンゴル文字は「フドゥム・モンゴル文字」とも呼ばれ、13世紀頃にウイグル文字を基礎として確立された縦書きの文字体系です。中国の内モンゴル自治区では現在も広く使用されており、上から下へ、左から右へと書く独特な表記方向が特徴です。
2. トド文字(明瞭文字)
トド文字は「明瞭文字(クリア・スクリプト)」とも呼ばれる文字体系で、17世紀にオイラト族の僧侶ザヤ・パンディタによって、伝統的モンゴル文字の改良版として創案されました。発音をより正確に表記できるよう工夫されており、主に新疆ウイグル自治区に住むオイラト系の人々によって使用されてきました。
なお、モンゴル国では1940年代以降キリル文字が公式な表記体系として採用されていますが、近年は伝統的モンゴル文字への回帰も進められています。