独立宣言以前に憲法を採択していた州は「4州」
1776年7月4日に採択されたアメリカ独立宣言。実は、この歴史的文書が署名される前に、すでに独自の憲法を採択していた植民地(後の州)が存在していました。その数は4州です。
独立宣言に先立って憲法を制定した4つの州
- ニューハンプシャー州:1776年1月5日 — 約半年早く最初の一歩を踏み出した先駆的存在です。
- サウスカロライナ州:1776年3月26日
- バージニア州:1776年6月29日 — ジョージ・メイソンらが起草した「バージニア権利章典」でも有名です。
- ニュージャージー州:1776年7月2日 — 独立宣言採択のわずか2日前というタイミングでした。
なぜ各州は先に憲法を必要としたのか
イギリス王政からの離脱が現実味を帯びるにつれ、各植民地には王室総督の統治に代わる新しい政府の枠組みが不可欠になりました。そこで大陸会議が独立を宣言する前後から、各州は相次いで独自の憲法制定に動き出したのです。
独立宣言以降もこの流れは続き、ペンシルベニア州やデラウェア州(ともに1776年9月)、メリーランド州(同年11月)、ノースカロライナ州(同年12月)などが憲法を採択していきました。特にマサチューセッツ州が1780年に制定した憲法では、住民による批准手続きが取り入れられるなど、後の合衆国憲法制定のモデルとなる先駆的な試みも見られます。
このようにアメリカ合衆国の誕生は、中央政府による独立宣言と、各州レベルでの自主的な憲法制定が並行して進んだことによって成し遂げられたのです。