北米の歴史

アメリカ独立戦争「サラトガの戦い」の主役は誰?勝敗を分けた両軍の将軍たち

1777年にニューヨーク州サラトガで行われた「サラトガの戦い」は、アメリカ独立戦争における最大の転換点とされる歴史的な戦いです。この戦いでイギリス軍に決定的な勝利を収めたことで、フランスがアメリカ側として参戦し、戦争の流れが大きく変わりました。ここでは、この戦いの勝敗を分けた両軍の主要な指揮官たちをご紹介します。

アメリカ軍(勝利側)の主要人物

ホレイショ・ゲイツ将軍

サラトガの戦いにおいてアメリカ軍全体の指揮を執った総司令官です。大陸会議から北部方面軍の指揮官に任命され、慎重ながらも堅実な作戦指揮によって、最終的にイギリス軍を包囲し降伏へと追い込みました。

ベネディクト・アーノルド将軍

アメリカ軍の勝利に最も貢献した将軍の一人です。ゲイツの消極的な作戦方針に反して積極的な攻撃を主張し、実際に戦場では先頭に立って勇猛果敢に戦いました。彼の突撃がイギリス軍の防衛線を崩す決定打となりました。なお、後に彼はイギリス側へ寝返ることでも知られています。

ダニエル・モーガン将軍

精鋭のライフル銃部隊を率いた将軍です。射程の長いライフル銃を活用した狙撃戦術でイギリス軍の将校や砲兵隊に大きな打撃を与え、特にベミスハイツの戦いでは重要な役割を果たしました。

イギリス軍(敗北側)の主要人物

ジョン・バゴイン将軍

カナダからハドソン川沿いに南下し、ニューイングランド地方を分断するという大胆な作戦を立案・指揮したイギリス軍の司令官です。しかし補給線の延伸や援軍不足に苦しみ、アメリカ軍に包囲された末、約6,000人の将兵とともに降伏しました。

ウィリアム・ハウ将軍

当時ニューヨーク市に駐留していたイギリス軍の最高指揮官です。本来ならバゴイン軍との連携が求められていましたが、フィラデルフィア攻略を優先して北上支援を行わず、結果的にバゴイン軍を孤立させる一因となりました。

ヘンリー・クリントン将軍

ニューヨークからハドソン川を遡上してバゴイン軍の救援を試みた将軍です。しかし救援部隊の進軍が遅く、バゴインが降伏するには間に合いませんでした。後にハウの後任としてイギリス軍総司令官を務めています。

まとめ

サラトガの戦いは、ゲイツの指揮の下、アーノルドやモーガンの奮闘によってアメリカ軍が勝利を収めた一方、バゴイン将軍はハウ将軍の支援欠如とクリントン将軍の救援の遅れにより孤立無援となって降伏しました。この勝利はアメリカ独立戦争の帰趨を決めるきっかけとなり、翌1778年の仏米同盟締結へとつながったのです。