バイキングの故郷は、現在のデンマーク、ノルウェー、スウェーデンからなる北欧のスカンジナビア半島および周辺地域です。彼らは8世紀から11世紀にかけての「ヴァイキング時代」と呼ばれる約300年間にわたり、ヨーロッパ各地へと進出しました。
ヴァイキング時代とは
ヴァイキング時代(8世紀〜11世紀)は、スカンジナビア出身の戦士や商人、探検家たちが活発に海上活動を行った時代です。優れた造船技術を持ち、浅い川も航行できる竜頭船(ドラッケン)を駆使して、遠隔地への航海を実現しました。
バイキングが進出した主な地域
西ヨーロッパ方面
イギリス諸島やアイルランドには略奪だけでなく、定住地や交易拠点を築きました。ダブリンやヨークなど、現在の主要都市の中にはバイキングの時代に起源を持つものもあります。また、フランス北部にはノルマンディー公国を建国し、後のノルマン人によるイングランド征服にもつながりました。
北大西洋方面
さらに西へと航海を続け、アイスランドやグリーンランドに入植しました。中でも有名なのは、10世紀末頃にレイフ・エリクソンらが到達したとされる北米大陸(ヴィンランド)です。ニューファンドランド島のランス・オ・メドー遺跡からは、北米におけるノース人の入植の痕跡が確認されており、コロンブスより約500年早く新大陸に足を踏み入れていたことが分かっています。
東ヨーロッパ・ロシア方面
東方では河川を利用してビザンツ帝国やイスラム世界との交易路を開き、キエフ・ルーシの形成にも関与したと考えられています。
まとめ
バイキングは単なる海賊ではなく、探検家・商人・開拓者として多面的な活動を行った民族です。その起源はスカンジナビアにありますが、彼らの足跡はヨーロッパのみならず、アイスランド、グリーンランド、そして北米大陸にまで及びました。