北米の歴史

北西騎馬警察(NWMP)の制服を徹底解説|帽子・コート・ブーツなどの特徴

北西騎馬警察(NWMP:North-West Mounted Police)は、1873年にカナダで設立された騎馬警察隊です。厳しい寒冷地での任務に対応するため、その制服は機能性と耐久性を重視して設計されていました。後に王立カナダ騎馬警察(RCMP)へと改組されたこの部隊の制服について、アイテムごとに詳しく見ていきましょう。

帽子

NWMPの隊員たちは、ビーバーの毛皮で作られた特徴的な帽子を着用していました。この帽子は極寒の気候から頭部を守るために設計されたもので、高めのクラウン(頭頂部)と広いつばが特徴です。また、羽根で装飾されることも多く、隊員の威厳を示すシンボル的な役割も果たしていました。

シャツ

制服のインナーには、白い綿素材のシャツが採用されていました。襟のないネックバンド付きで支給されることが多く、シャツはズボンにしっかりとタックインされ、首元にはクラバット(ネッカチーフ)を巻くのが一般的なスタイルでした。

ズボン

ズボンには濃紺のウール素材が使用され、多くの場合、側面に赤いストライプが入っていました。この赤線はNWMPの制服を象徴する意匠の一つです。ズボンはブーツと合わせて着用され、裾をブーツの中に収めるスタイルが主流でした。

コート

アウターとして着用されたのは、長丈の濃紺ウールコートです。寒さ対策として毛皮の裏地が施されていることが多く、ダブルブレスト(両前)のデザインにベルトを締めて着用されました。防寒性と格式を兼ね備えた、NWMPの制服の中でも特に印象的なアイテムです。

履物

足元には黒色のレザーブーツを着用していました。拍車付きで支給されることも多く、馬に乗る任務の性質上、実用性が求められました。ブーツは極寒の気候や荒れた地形から着用者を守るよう設計されており、過酷な環境での活動を支える重要な装備でした。

その他の装備品

NWMPの隊員は、制服以外にも任務に必要なさまざまな装備品を身につけていました。主なものは以下の通りです。

  • スカーフ
  • 手袋
  • ミトン(防寒用手袋)
  • 鞍(サドル)
  • 手綱(ブライドル)
  • ホルスター
  • ガンベルト
  • 弾薬ベルト

これらの装備は、広大なカナダ北西部を馬で移動しながら法と秩序を維持するという、NWMPの過酷な任務に対応するために整えられたものです。機能性と伝統が調和したその制服は、現在の王立カナダ騎馬警察(RCMP)の象徴的な赤い制服にも受け継がれています。