北米の歴史

バレーフォージの戦いはどこで行われたのか?その意外な真実

「バレーフォージの戦い」は実在しなかった

多くの歴史に関心のある人が抱く疑問の一つに「バレーフォージの戦いはどこで行われたのか」というものがあります。しかし、答えは少し意外なもので、歴史上「バレーフォージの戦い」と呼ばれる戦闘は存在しません。

バレーフォージ(Valley Forge)は戦場ではなく、アメリカ独立戦争中の1777年から1778年にかけての冬、ジョージ・ワシントン将軍率いる大陸軍が冬季宿営地として使用した場所の名称です。

バレーフォージとはどのような場所か

バレーフォージは、アメリカ合衆国ペンシルベニア州南東部、当時の首都フィラデルフィアの北西約30キロメートルに位置する地域です。現在ではバレーフォージ国立歴史公園として整備され、独立戦争の歴史を伝える重要な史跡となっています。

なぜ冬季宿営地だったのか

1777年秋、ワシントン軍はジャーマンタウンやブランディワインでの戦闘に敗れ、フィラデルフィアをイギリス軍に占領されるという苦しい状況にありました。そこでワシントンは、冬の間に軍を再編成し、翌春の作戦に備えるため、フィラデルフィアを見張れる距離にあるバレーフォージを宿営地として選んだのです。

苦難と再生の場となった宿営地

バレーフォージでの冬は過酷を極めました。兵士たちは食料や衣類の不足、病気の流行に苦しみ、多くの犠牲者が出ました。しかし同時に、プロイセン出身のシュトイベン男爵による軍事訓練が行われ、規律と戦術の面で大きく成長した時期でもあります。

まとめ

つまり「バレーフォージの戦い」を探しても見つからないのは当然で、バレーフォージは戦場ではなく、大陸軍が試練を乗り越え、より強力な軍隊へと生まれ変わった冬季宿営地だったのです。この経験が、後のサラトガやヨークタウンでの勝利につながったとされています。