1861年から1865年にかけて行われたアメリカ南北戦争の時期には、奴隷貿易そのものは行われていませんでした。実は、南北戦争が始まる前の1808年には、アメリカですでに大西洋奴隷貿易が廃止されており、国内における奴隷取引に対しても反対意見や批判が高まり、厳しい監視の対象となっていました。
南北戦争の主な争点
南北戦争は、州の権利や自治権、そして新たな領土への奴隷制拡大をめぐる対立を主な原因として勃発しました。奴隷制の維持を主張した南部連合(アメリカ連合国)諸州と、奴隷制の拡大に反対し国家統一を守ろうとした北部(ユニオン)諸州とが衝突したのです。
戦争中の焦点は「奴隷の解放」へ
南北戦争中、世間の関心は奴隷貿易の継続ではなく、奴隷の解放へと向かっていきました。1863年、エイブラハム・リンカーン大統領が発した「奴隷解放宣言」により、南部連合支配地域にいたすべての奴隷は自由とされました。さらにこの宣言を受け、1865年に憲法修正第13条が批准されたことで、アメリカにおける奴隷制は正式に廃止されました。
戦後の大きな転換
南北戦争の終結後、アメリカは奴隷制のない国家へと移行し、戦争が残した爪痕と向き合いながら、社会・経済・政治の各分野において大きな変革を経験することとなりました。