北米の歴史

アメリカが第一次世界大戦に参戦した理由とは?無制限潜水艦作戦とツィンメルマン電報

アメリカが第一次世界大戦に参戦する直接のきっかけとなったのは、ドイツ帝国が1917年2月1日、サセックス誓約に反して北大西洋およびイギリス諸島周辺で無制限潜水艦作戦を再開したことでした。

直接の引き金:無制限潜水艦作戦の再開

それまでドイツは、警告なしに民間船舶を攻撃しないことを約束する「サセックス誓約」をアメリカとの間で交わしていました。しかし、膠着した戦況を打開しようとしたドイツ政府はこの誓約を破棄し、警告なしにアメリカの商船や民間旅客船を沈める過激な方針へと転換します。これは事実上、アメリカを挑発し、開戦へと追い込む意図があったものと見られています。

決定打となったツィンメルマン電報事件

さらに状況を決定的にしたのが、イギリス情報部によって傍受・解読された「ツィンメルマン電報」です。この電報には、アメリカが連合国側で参戦した場合、ドイツがメキシコと同盟を結び、共にアメリカへ侵攻するという計画が記されていました。その内容が公表されると、中立を保っていたアメリカ世論は一気に開戦支持へと傾いていきます。

宣戦布告と参戦

アメリカ人犠牲者の相次ぐ発生や、中立国としての権利が著しく侵害されたことなど、複数の要因が重なった結果、アメリカは1917年4月6日、ドイツ帝国に対して正式に宣戦布告を行い、第一次世界大戦へ参戦することとなりました。