アメリカ合衆国の出発点となったのは、イギリス領だった北米東海岸の13の植民地です。これらは「建国13州(オリジナル・サーティーン)」とも呼ばれ、アメリカ独立戦争の中心となり、合衆国形成の礎を築きました。ここでは、建国13州の一覧とその歴史的背景をわかりやすく解説します。
アメリカ建国13州の一覧
現在の州名で表すと、建国13州は以下の通りです。
- デラウェア州(Delaware)
- ペンシルベニア州(Pennsylvania)
- ニュージャージー州(New Jersey)
- ジョージア州(Georgia)
- コネチカット州(Connecticut)
- マサチューセッツ州(Massachusetts)
- メリーランド州(Maryland)
- サウスカロライナ州(South Carolina)
- ニューハンプシャー州(New Hampshire)
- バージニア州(Virginia)
- ニューヨーク州(New York)
- ノースカロライナ州(North Carolina)
- ロードアイランド州(Rhode Island)
13植民地の歴史的背景
これらの植民地は、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパからの移民によって建設されました。当初はそれぞれ独自の統治を行っていましたが、イギリス本国による重税や交易の制限への不満が高まり、次第に独立の機運が醸成されていきます。
入植者たちの不満と自立への願いは、ついにアメリカ独立戦争へと発展しました。そして1776年7月4日、13植民地は「すべての人は平等である」という理念を掲げた独立宣言に調印し、新しい国家の誕生を世界に向けて宣言したのです。
地域別に見る13植民地
13植民地は、地理的・経済的な特徴から大きく3つの地域に分けられます。
- ニューイングランド植民地:マサチューセッツ、コネチカット、ロードアイランド、ニューハンプシャーの4植民地。清教徒たちが宗教的自由を求めて開拓し、漁業や造船業が盛んでした。
- 中部植民地:ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、デラウェアの4植民地。肥沃な土地に恵まれ、「パン籠(かご)植民地」と呼ばれる穀物生産の中心地でした。
- 南部植民地:バージニア、メリーランド、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージアの5植民地。タバコや綿花などのプランテーション農業が経済の柱となっていました。
自由と民主主義の国家の誕生
独立戦争に勝利した13植民地は、1787年にフィラデルフィアで憲法制定会議を開き、連邦政府の枠組みを定めた合衆国合衆国憲法を採択しました。その後、各州は順次憲法を批准し、デラウェア州が最初の批准州として「ファースト・ステート」の称号を持っています。
こうして誕生したアメリカ合衆国は、自由・民主主義・自治という原理原則を基盤とする国家でありました。建国13州は、その後の領土拡大を経てもなお、アメリカの政治・経済・文化の根幹を形作った原点として、今日でも特別な意味を持っています。