マサチューセッツ州で奴隷制度は合法化されたのか?
結論から言えば、マサチューセッツ州において奴隷制度が正式に合法化されたことはありません。多くの人が「いつ合法化されたのか」と疑問を持ちますが、実際の歴史はむしろ逆で、マサチューセッツは北米でも最も早い段階から奴隷制度に法的な歯止めをかけた地域の一つです。
1641年の「自由権章典(Body of Liberties)」
1636年から1641年にかけて制定されたマサチューセッツ湾植民地の「自由権章典」は、北米植民地における最初期の成文法典の一つです。この法典には、奴隷制度を禁じる趣旨の規定が含まれており、当時としては極めて先進的な取り組みとされています。
1780年の州憲法による明確な禁止
さらに決定的となったのが、1780年に採択されたマサチューセッツ州憲法です。同憲法は「すべての人は生まれながらにして自由かつ平等である」という理念を明記し、奴隷制度を明確に否定しました。この憲法の精神に基づき、1780年代には裁判所の判断を通じて奴隷制が事実上廃止され、マサチューセッツは奴隷制度を拒んだ州として歴史に名を刻むことになりました。
まとめ
マサチューセッツ州の歴史をたどると、1641年の自由権章典による初期の禁止規定、そして1780年の州憲法による明確な廃止へと、一貫して奴隷制度への否定的な姿勢が貫かれています。「合法化された時期」を探すよりも、「いかに早く禁止へと向かったのか」という視点こそが、この州の歴史を理解する鍵となるでしょう。