北米の歴史

ペンシルベニア州の愛称「キーストーン州」はいつ名付けられた?由来と歴史を解説

「キーストーン州」という愛称の誕生

ペンシルベニア州が「キーストーン州(The Keystone State)」という愛称で広く認識されるようになったのは、1900年代初期のことです。この名称は、アメリカ合衆国の形成と発展において、同州が果たしてきた地理的な位置関係と大きな影響力を象徴するものです。

なぜ「要石(キーストーン)」なのか?

キーストーンとは、アーチ建築の頂点に据えられる「要石」のことを指します。すべての石をつなぎ止め、構造全体を支える最も重要な石です。独立当初の13植民地の中で、ペンシルベニア州は地理的にほぼ中央に位置し、経済・政治の両面で連邦の結束を支える存在でした。まさに国家というアーチを支える要石にふさわしい、という比喩がここから生まれたのです。

愛称に込められた歴史的背景

実は「キーストーン」という呼び方自体はさらに古く、1802年にトーマス・ジェファーソンが言及した記録が残っているとも言われています。その後、州旗や州章などに要石の意匠が取り入れられ、20世紀初頭までにペンシルベニア州の代名詞としてすっかり定着しました。1999年には州議会によって、正式な州のニックネームとして制定されています。

フィラデルフィアでは独立宣言と合衆国憲法が起草され、南北戦争の転換点となったゲティスバーグの戦いも同州で起こりました。建国から現代に至るまで、アメリカの歴史の中心にあり続けたペンシルベニア州。「キーストーン州」という愛称は、そうした同州の重みある役割を今に伝える象徴なのです。