北米の歴史

アメリカ独立戦争でネイティブ・アメリカンはどちらの側を選んだのか?

アメリカ独立戦争とネイティブ・アメリカンの選択

アメリカ独立戦争(1775年〜1783年)において、ネイティブ・アメリカンの諸部族は一枚岩ではなく、それぞれ異なる立場を選択しました。イロコイ連邦のようにイギリス側についた部族もあれば、オナイダ族のようにアメリカ植民地側を支持した部族もあり、さらに多くの部族は中立を保とうとしました。

イロコイ連邦:イギリスとの長年の同盟

当時、北東部で最も強力な先住民同盟だったのがイロコイ連邦(ホーデノショーニ)です。彼らはイギリスと長年にわたる同盟関係を築き、過去の戦争でも共に戦ってきました。独立戦争が勃発すると、当初は中立を維持しようとしましたが、イギリスから土地や報酬などの約束を取り付けられ、最終的にイギリス側で参戦することになりました。ただし、連邦内部の意見は完全に一致しておらず、オナイダ族とタスカローラ族はアメリカ側についたため、連邦は内部分裂という苦渋も経験しました。

チェロキー族:幻滅とイギリスへの接近

南東部最大の部族であるチェロキー族は、当初アメリカ人入植者と友好的な関係を保っていました。しかし、入植者が彼らの土地へ次々と住み着くようになると、不信感を抱くようになりました。1776年にはイギリスと同盟を結びますが、一連の戦闘でアメリカ軍に敗れ、広大な土地を割譲せざるを得なくなりました。

中立を選んだ部族たち

多くの部族は、戦争への不参加を選びました。彼らにとってこの戦争は「白人の間の勢力争い」であり、どちらの側についても自民族の存続を危うくする恐れがありました。強大な勢力同士の衝突に巻き込まれることを避けようとしたのです。

独立戦争がネイティブ・アメリカンに与えた影響

独立戦争はネイティブ・アメリカンにとって深刻な結果をもたらしました。土地の喪失、伝統的な生活様式の崩壊、そして先住民の領土への白人入植者の急増など、その影響は戦後も長く続きました。どちらの側を選んだかに関わらず、多くの部族が大きな代償を払うことになったのです。