北米の歴史

ペインの最後の議論――なぜ植民地は待たずに今すぐ独立し憲法を制定すべきなのか

ペインが提示した最後の論拠:「待てば待つほど、道は険しくなる」

トマス・ペインが著書『コモン・センス(常識)』の中で、独立が避けられないことを誰もが認めながらも、待つのではなく直ちに反乱を起こして憲法を制定すべきだと説いた最後の論拠は、「時が経つほど、独立への道はより困難で危険なものになる」という点にありました。

イギリスに備える時間を与えないため

ペインは、植民地が猶予すればするほど、イギリスには軍事力を準備し強化する時間が与えられると指摘しました。その結果、将来の対決は現在よりもさらに流血に満ちた、多大な犠牲と費用を伴うものになる恐れがあります。つまり、今こそが行動を起こすのに最も有利なタイミングだというわけです。

抑圧と搾取の続きを断ち切るため

さらにペインは、独立を先延ばしにすれば、イギリス政府による植民地とその資源への抑圧や搾取が続くだけでなく、いっそう深刻化すると警告しました。植民地の富は母国に吸い上げられ続け、人々の自由と権利は制限され続けることになるでしょう。

自由と自己決定のための迅速な行動

こうした理由からペインは、自由と自己決定権を確保するために、植民地の人々が一刻も早く行動を起こすよう力強く訴えました。「待つ」ことは問題の解決にはならず、状況を悪化させるだけだ――これが、彼が最後に提示した説得力ある結論だったのです。