北米の歴史

石油はどこから来たのか?その起源と生成のメカニズムを解説

石油はどこから生まれたのか?

私たちの生活に欠かせないエネルギー源である石油。ガソリンや灯油、プラスチックなど、さまざまな形で利用されていますが、そもそも石油はどのようにして地球に存在するようになったのでしょうか。

古代の海に暮らしていた微小な生物が起源

石油の起源は、今から数百万年から数億年前にさかのぼります。当時の海には、動物性プランクトン(ズープランクトン)や藻類などの植物性プランクトンといった微小な海洋生物が大量に生育していました。これらの生物が死ぬと、その遺骸は海底に沈み、泥や砂とともに堆積物の層として積み重なっていきました。

高温と高圧が生んだ「化石燃料」

堆積した有機物は、その後さらに上から堆積物が積み重なることで深く埋没していきます。地下深部では、強烈な熱と圧力が長い年月をかけて有機物に作用し、まずケロジェンと呼ばれる物質へと変化します。さらに適切な温度帯(おおむね60〜120℃程度)に達すると、ケロジェンが分解されて石油や天然ガスが生成されるのです。

このように、石油は太古の生物の遺骸が地中で変化してできたことから、「化石燃料」と呼ばれています。

再生不可能な資源だからこそ大切に

石油ができるまでには数百万年という膨大な時間が必要です。つまり、人間の時間スケールでは再生できない有限の資源だということです。石油の成り立ちを知ることは、エネルギーの大切さや、再生可能エネルギーへの転換の必要性を考えるうえでも重要なヒントになるでしょう。