アメリカの伝説的ラップグループゲットー・ボーイズ(Geto Boys)は、1984年にテキサス州ヒューストンで結成されました。同グループは、南部ヒップホップの礎を築いたパイオニアとして、後のラップシーンに多大な影響を与えたことで知られています。
オリジナルメンバー
ゲットー・ボーイズの初期メンバーは以下の3人でした。
- ウィリー・D(Willie D)
- DJレディ・レッド(DJ Ready Red)
- ラヒーム(Raheem)
彼らはヒューストンのインディーレーベル「ラップ・ア・ロット・レコーズ(Rap-A-Lot Records)」とともに活動し、当時東海岸と西海岸が中心だったヒップホップ業界において、南部からの新たな声を切り拓いていきました。
スカーフェイスの加入
結成から数年後、スカーフェイス(Scarface)がグループに加入します。彼はその深みのあるリリックとストーリーテリング能力で頭角を現し、後に「南部最高のMCの一人」として高く評価されるようになりました。スカーフェイスは1990年代にはソロアーティストとしても成功を収め、ヒップホップ史における重要な存在となっています。
ゲットー・ボーイズの影響
ゲットー・ボーイズは、社会のタブーに踏み込んだ率直かつ生々しいリリックスタイルで大きな話題を呼びました。代表曲「Mind Playing Tricks on Me」は南部ヒップホップのクラシックとして今なお語り継がれており、ウータン・クランやエミネムなど、多くの著名アーティストが彼らからの影響を公言しています。
1984年のヒューストンでの結成から始まった彼らの歩みは、単なる一グループの歴史にとどまらず、南部ラップというジャンルそのものの誕生を象徴するものといえるでしょう。