オセアニアの歴史

カツオノエボシはクラゲなのか?刺胞動物としての分類と食性を解説

カツオノエボシはクラゲなのか?

カツオノエボシ(学名:Physalia physalis)は、英語で「ポルトガルマンオブウォー(Portuguese man o' war)」と呼ばれることから、名前だけ聞くと「ポルトガルの軍人」を連想してしまう不思議な生物です。一見するとクラゲのように見えますが、実は厳密にはクラゲではありません。

刺胞動物という共通点

カツオノエボシは刺胞動物門に属しており、クラゲも同じく刺胞動物門に分類されます。つまり、広い意味では両者は「仲間」といえます。ただし、カツオノエボシはクラゲではなく、複数の個体(ポリープとクラゲ型の個虫)が集まって一体となった群体性のヒドロ虫類である点が大きな特徴です。

意外な捕食者:カツオノエボシの食性

驚くことに、カツオノエボシ自身はクラゲを捕食します。主な餌は以下の通りです。

  • クラゲ
  • 小魚
  • 魚の卵
  • 動物プランクトン

カツオノエボシは、風船のような気体のう(浮袋)を帆代わりにして海面を漂い、水中に長く垂らした触手で獲物を捕らえます。触手には強力な毒を持つ刺細胞が密集しており、獲物が触れると麻痺させてから消化する仕組みです。

まとめ

カツオノエボシとクラゲはどちらも刺胞動物ですが、カツオノエボシはクラゲではなく、むしろクラゲを餌とする捕食者です。海辺や海岸で打ち上げられた個体を見かけた場合も、触手の毒は強力なため、絶対に素手で触れないように注意しましょう。