オセアニアの歴史

日本の捕鯨の歴史はいつから?起源と近代商業捕鯨の始まりを解説

日本における捕鯨の歴史は古く、その起源は12世紀にまでさかのぼるとされています。当時の捕鯨は、主に沿岸に住む漁村コミュニティによって行われており、その目的は生活のための食料確保、つまり自給自足のためのものでした。打ち上げられた鯨や、沖合で発見された鯨を追い込んで捕獲する形で、海の恵みを貴重なタンパク源として活用していました。

江戸時代への組織的捕鯨への発展

その後、時代が下るにつれて捕鯨の技術も進化していきました。特に江戸時代には、「網取り式」と呼ばれる組織的な捕鯨手法が確立され、和歌山県太地町や長崎県などの各地で本格的な捕鯨活動が展開されるようになりました。この時期には、鯨から採れる肉だけでなく、油や骨、ひげなども幅広く利用され、捕鯨は地域経済を支える重要な産業へと成長しました。

近代商業捕鯨の始まり

現在につながるような「近代的な商業捕鯨」が日本で始まったのは、19世紀後半、すなわち明治時代に入ってからのことです。ノルウェー式の捕鯨技術が導入され、砲撃式の捕鯨法が取り入れられたことで、それまでとは規模がまったく異なる商業ベースの捕鯨が可能になりました。

当初の近代商業捕鯨は、主として沿岸域で行われる「沿岸捕鯨」が中心でした。その対象となったのは、大型の鯨ではなく、イルカやネズミイルカといった比較的小型の鯨類でした。こうして始まった日本の近代捕鯨は、その後、対象となる鯨種や操業海域を徐々に広げながら発展し、20世紀には遠洋捕鯨の時代へと進んでいくことになります。