オセアニアの歴史

政府が「破壊的」となるとき、独立宣言は何を語るのか?

独立宣言の有名な一節

1776年のアメリカ独立宣言には、政府と人民の関係について極めて重要な考え方が示されています。問題の一節は次の通りです。

「いかなる形態の政府であれ、これらの目的を損なうようになったときには、人民はそれを変更し、または廃止して、新たな政府を樹立する権利を有する。その際、人民の安全と幸福を最も確実に実現できると考えられる原理の上に基礎を据え、権力をそのような形式で組織するものとする」

「これらの目的」とは何か

ここでいう「これらの目的」とは、宣言の直前の段落で述べられている、生命・自由・幸福の追求といった人間が生まれながらに持つ不可侵の権利(自然権)を指します。政府とは、本来こうした権利を守るために人民によって設立されるものであり、その正当性は被統治者の同意に基づくとされています。

政府が「破壊的」となる状況

つまり、政府がもはや人民の不可侵の権利を保護しなくなったとき、その政府は「破壊的(destructive)」であるとみなされるのです。これは単なる批判ではなく、政府の存在意義そのものが失われたことを意味します。

人民に認められた権利

そのような場合、人民には政府を改変するか、あるいは廃止して新しい政府を樹立する権利があると、宣言は明確に主張しています。そして新しい政府は、人民の安全と幸福を最も確実に実現できると考えられる原則と権力構造の上に築かれるべきだとされています。

この思想の背景と影響

この考え方は、イギリスの哲学者ジョン・ロックの社会契約論に強く影響を受けたものです。政府は人民のための手段であり、目的ではない――この理念は、後の民主主義や人権思想の発展に多大な影響を与えました。