いいえ、「イスラエル」という名前が昔から使われていたわけではありません。「イスラエル」という名称には、実に長く複雑な歴史が背景にあります。
起源は族長ヤコブにさかのぼる
「イスラエル」という名前の起源は、紀元前2千年紀に生きたとされる聖書の族長ヤコブにさかのぼります。ヤコブは神との格闘の末に「イスラエル」という名を授かった人物であり、これが名称の出発点となりました。
北イスラエル王国としての「イスラエル」
この名前が初めて国家の名称として使われたのは、紀元前10世紀から8世紀にかけて存在した北イスラエル王国です。この王国は、アッシリア帝国によって征服されるまで約200年間存続しました。
ユダヤ民族全体を指す名称へ
王国滅亡後も、「イスラエル」という名前は消えることなく、地理的な居住地に関係なく、ユダヤ民族全体を指す言葉として受け継がれていきました。
1948年、現代国家の正式名称に
そして20世紀、1948年の建国に際して、「イスラエル」は現代のイスラエル国の正式な国名として採用されました。こうして数千年の時を超えて受け継がれてきた古代の名称が、現代国家の名前として新たな歴史を歩み始めたのです。