オセアニアの歴史

コロンブスはどの船で暮らしていた?有名な3隻の船と航海の実像

クリストファー・コロンブス(1451年頃~1506年)は、特定の一隻の船に住み続けていたわけではありません。15世紀末から16世紀初頭にかけて、スペイン王室の支援を受けながら大西洋を計4回横断した探検家です。航海中は当然ながら船上で生活していましたが、それ以外の時期にはスペインやイスパニョーラ島など、陸上で暮らす時間の方が長かったのです。

最初の航海で活躍した3隻の船

1492年の最初の航海で有名なのは、以下の3隻です。

サンタ・マリア号(Santa María)

コロンブス自身が乗り込んだ旗艦で、船団の中では最大の船でした。しかし1492年12月、現在のハイチ沖で座礁し、失われています。

ニーニャ号(Niña)

正式名称は「サンタ・クララ号」。小型のキャラベル船で、サンタ・マリア号の喪失後は一時的に旗艦の役割を担いました。帰還後も複数の航海に参加した、非常に耐久性の高い船として知られています。

ピンタ号(Pinta)

ニーニャ号と同型のキャラベル船です。1492年10月、水夫ロドリゴ・デ・トリエナが新大陸の陸地を最初に発見した船として歴史に名を残しています。

「船に住む」のではなく「航海で生きる」人

コロンブスは常時船に住む職業船員というより、航海者・探検家・そして植民地の行政官でした。最初の航海での洋上生活は約5週間ほどですが、その後は帰国のたびにスペインで過ごし、第3次航海の後には総督の地位を剥奪されて本国へ送還されるなど、人生の大半を陸上で送っています。

まとめ

コロンブスが「住んでいた」といえる特定の船は存在せず、彼は複数の船を使い分けて大西洋航路を切り拓いた探検家です。中でもサンタ・マリア号、ニーニャ号、ピンタ号の3隻は、いわゆる「アメリカ大陸発見」の物語とともに、今日まで語り継がれています。