オセアニアの歴史

フィリピンを植民地化したのは日本とアメリカ、どちらが先?歴史の正しい順序を解説

結論から言うと、フィリピンを植民地化したのはアメリカが先です。日本ではありません。

アメリカ合衆国は1898年から1946年までの約48年間にわたってフィリピンを統治しました。一方、日本による占領は第二次世界大戦中の1942年から1945年までの短期間にとどまります。つまり、時系列的にはアメリカの植民地支配が半世紀近く先行していたことになります。

アメリカによる植民地統治(1898年〜1946年)

1898年、米西戦争の結果として締結されたパリ条約により、スペインはフィリピンをアメリカに譲渡しました。これ以降、アメリカはフィリピンを自国の植民地として統治することになります。

当初は独立運動への弾圧などもありましたが、その後アメリカは教育制度の整備や英語の普及などを進め、次第に自治への準備を進めていきました。そして第二次世界大戦後の1946年7月4日、フィリピンは正式に独立を果たします。

日本による占領(1942年〜1945年)

日本がフィリピンに関わったのは、それから約40年後のことです。1941年12月、太平洋戦争(大東亜戦争)の開戦とともに日本軍はフィリピンへ侵攻し、翌1942年にマニラを占領しました。

日本はフィリピンに対して「大東亜共栄圏」の一環として独立を約束し、1943年にはローレル政権のもとで形式的な独立も宣言されました。しかし実態は軍政による厳しい統治であり、現地の人々の生活は大きく苦しみました。

1944年からのレイテ沖海戦やルソン島での激戦を経て、1945年に日本軍はフィリピンから撤退・降伏し、占領はわずか3年余りで終わりを迎えました。

まとめ:時系列で見る両国の関わり

整理すると、以下のような順序になります。

  • 1898年〜1946年: アメリカによる植民地統治(約48年間)
  • 1942年〜1945年: 日本による占領(約3年間)

このように、フィリピンの近代史において最初に植民地化を行ったのはアメリカであり、日本の占領はその期間の途中、第二次世界大戦中に一時的に行われたものです。なお、アメリカ以前にはスペインが16世紀から300年以上にわたりフィリピンを支配していたことも、歴史を理解する上で重要なポイントです。