第二次世界大戦中、イギリスではモリソン避難所(Morrison shelter)やアンダーソン避難所(Anderson shelter)が広く使用されていましたが、それ以外にもさまざまな種類の避難施設が存在しました。ここでは、当時実際に使われた主な避難施設を紹介します。
1. 壕(トレンチ)
庭や裏庭などに掘られた簡易的な溝や壕です。空襲の際に身を伏せることで、爆風や飛び散る破片から身を守るために利用されました。
2. 公共避難所
より多くの人々を収容できるよう、公共建築物や学校、地下鉄駅などの地下室や地下空間に大規模な避難所が設けられました。ロンドンの地下鉄駅は特に有名で、多くの市民が夜ごとホームで眠った記録が残っています。
3. 深層地下避難所
ロンドンなどの一部の都市では、激しい爆撃にも耐えられるよう、地表から数階分もの深さに堅牢な地下避難所が建設されました。通常の避難所よりもはるかに強力な保護を提供しました。
4. 地上式避難所
トタン板やコンクリートで作られた地上型の避難所です。空襲時に落下する破片から一時的に身を守ることを目的としており、比較的短期間の避難に適していました。
5. 自宅の地下室・貯蔵室
多くの家庭では、自宅の地下室や貯蔵室を避難場所として活用しました。完全な防御とは言えませんでしたが、爆撃の衝撃や被害をある程度軽減することができました。
6. 公共防空壕
地方自治体や各種団体は、指定されたエリアに公共の防空壕を設置し、座席、照明、救護所といった基本的な設備を整えていました。地域住民にとって身近な避難拠点となりました。
7. トンネルや洞窟
地域によっては、天然の洞窟や既存の地下トンネルが空襲時の避難場所として転用されました。地形を活かした実用的な避難手段でした。
8. 移動式避難装置
装甲車や補強されたトラックなどの移動式シェルターは、戦場で活動する軍人や救助隊員の防護に用いられました。機動性が求められる現場で重宝されました。
9. 即席避難所
専用の避難所が利用できない場合には、人々は手に入る材料を使って自前の避難所を作りました。家具、マットレス、ドアなどを組み合わせ、落下してくる破片から身を守ったのです。
以上は、第二次世界大戦中に使用された数多くの避難施設のほんの一例です。それぞれの施設は、空襲や爆撃から一般市民および重要業務に従事する人々の命と安全を守るという共通の目的を果たしていました。