2011年は、世界の歴史における転換点となった出来事が相次いだ年として記憶されています。中でも象徴的なのが、中東・北アフリカで巻き起こった民主化運動「アラブの春」です。
アラブの春:中東・北アフリカを揺るがした民主化運動
アラブの春は、2010年12月にチュニジアで始まりました。若者の自殺をきっかけに国民の不満が一気に噴出し、独裁政権への抗議デモが拡大しました。この運動は瞬く間に周辺諸国へ波及し、2011年中にはエジプト、リビア、シリア、イエメンなど、中東・北アフリカの20以上の国々で政治的なデモや民衆蜂起が発生しました。
その結果、チュニジアやエジプトでは長期政権が崩壊し、リビアでは内戦の末にカダフィ政権が倒れるなど、地域の政治地図は大きく塗り替えられました。ソーシャルメディアが抗議運動の組織化と情報拡散に大きな役割を果たしたことでも知られています。
2011年のその他の主要な世界的事件
東日本大震災(3月)
3月11日にはマグニチュード9.0の巨大地震が日本の東北地方の太平洋沖で発生し、巨大津波が広範囲に甚大な被害をもたらしました。福島第一原子力発電所の事故も重なり、世界のエネルギー政策にも大きな影響を与えました。
ビンラーディンの死亡(5月)
5月には、アメリカ同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンがパキスタンでの米軍作戦により殺害され、国際テロ対策の歴史における節目となりました。
南スーダンの独立(7月)
7月には南スーダンが独立を宣言し、21世紀で初めて国連に加盟した新国家として誕生しました。
まとめ
2011年は、アラブの春による政治的変動をはじめ、自然災害、テロ対策の進展、新しい国家の誕生など、世界のあり方を左右する出来事が集中した年でした。これらの出来事の多くは、その後の国際情勢にも長く影響を及ぼし続けています。