アメリカにおける嚢胞性線維症による年間死亡者数
米国疾病予防管理センター(CDC)の統計によると、データが入手可能な最新の年である2018年には、アメリカ合衆国で405人が嚢胞性線維症(システィック・ファイブローシス)により亡くなりました。
治療の進歩がもたらした死亡率の大幅な低下
この数字は、効果的な治療法がまだ存在しなかった1950年のピーク時である1,066人と比較すると、約70年間で60%以上の減少を示しています。
嚢胞性線維症は、肺や消化器などに異常に粘稠な粘液が溜まる遺伝性の疾患です。かつては幼少期に亡くなるケースも少なくありませんでしたが、近年の医療の進歩により状況は大きく変わりつつあります。
寿命を延ばす治療の発展
気道クリアランス療法、酵素補充療法、栄養管理の改善に加え、病気の根本的な原因に作用する「CFTRモジュレーター」と呼ばれる新薬の登場により、患者さんの平均寿命は飛躍的に延びています。
現在では、アメリカ国内の嚢胞性線維症患者の半数以上が30歳以上まで生存するとされており、新生児スクリーニングによる早期診断と、適切な治療の継続が予後改善の鍵となっています。