「1962年のフランクリン・ハーフダラーは鋳造されていない」という情報を目にすることがありますが、これは誤りです。フランクリン・ハーフダラー(50セント銀貨)は1948年から1963年まで鋳造されたシリーズであり、1962年も通常どおり製造されています。シリーズの最終年は1963年で、翌1964年からはケネディ・ハーフダラーへと切り替わりました。
1962年の発行枚数
1962年に鋳造されたフランクリン・ハーフダラーの発行枚数は以下のとおりです。
- フィラデルフィア造幣局(ミントマークなし):約1,232万枚
- デンバー造幣局(Dマーク):約659万枚
- プルーフ版(フィラデルフィア):約322万枚
いずれも発行枚数自体は多く、希少性という点では特別な年ではありません。そのため、価値を左右するのは主に「保存状態」と「銀価格」になります。
価値の目安
フランクリン・ハーフダラーは銀90%・銅10%の合金で作られており、銀含有量は約0.36トロイオンスです。このため、どんなに状態が悪くても銀地金としての価値(シルバーバリュー)が下限として保証されます。
大まかな相場の目安は次のとおりです(銀価格の変動により上下します)。
- 流通品:銀地金価値相当の10〜15ドル前後
- 未使用品(MS62〜MS63):15〜30ドル前後
- 高グレード品(MS64〜MS65):40〜100ドル以上
- プルーフ版:15〜30ドル前後(ディープカメオはさらに高評価)
フルベルライン(FBL)に注目
フランクリン・ハーフダラーのコレクターが特に重視するのが、裏面の自由の鐘上部に刻まれた横線(ベルライン)が端までくっきり完全に浮かび上がる「フルベルライン(FBL)」と呼ばれる状態です。FBL認定を受けた硬貨は、同じグレードでも大幅なプレミアムが付き、価値が数倍になることもあります。
まとめ
1962年製のフランクリン・ハーフダラーは確実に存在しており、銀含有量のおかげで最低限の価値が担保された人気のコインです。状態が良いほど、そしてFBLやPCGS・NGCなどの第三者鑑定機関による高グレード認定を受けているほど高額で取引されます。売却を検討する際は、まず銀相場を確認したうえで、信頼できるコインディーラーや鑑定機関に査定を依頼するのがおすすめです。