南アメリカの歴史

復興期の南部に移り住んだ北部人を指す言葉「カーペットバッガー」とは?

「カーペットバッガー」とはどんな言葉?

アメリカ史における「カーペットバッガー(carpetbagger)」とは、南北戦争後の復興期(レコンストラクション)に、北部から南部へ移り住み、政治や経済に深く関わった北部出身者を指す言葉です。彼らの多くは新興の共和党を通じて政治活動を行い、公職に就いて南部諸州の再建政策を主導しました。

言葉の由来

この独特な名称の由来は、当時の彼らが旅装束として、カーペット(絨毯)の生地で作られた大型の旅行鞄「カーペットバッグ」を持って南部へやってきたことにあります。手ぶらに近い状態で突然現れ、利益を求めて動き回る姿が印象的だったため、この呼び名が定着しました。

歴史的背景と評価

1865年に終結した南北戦争後、敗戦した南部諸州は連邦政府による再建(リコンストラクション)の対象となりました。北部から来たカーペットバッガーたちは、解放された元奴隷(フリードマン)の権利擁護や公共教育の整備など、復興に貢献した側面も持っています。

その一方で、当時の南部の白人たちからは「戦争で荒廃した南部の混乱に乗じて私利私欲を追い求める略奪者」と見なされ、強い反感を買いました。同じ頃、南部に住む協力的な白人を指して使われた「スキャラワグ(scalawag)」という言葉と並び、復興期を象徴する用語として知られています。