リーバイス・ジーンズの価格推移:1960年代から現在まで
リーバイス501に代表される定番ジーンズは、時代とともに名目価格を上げ続けてきました。しかし、インフレを考慮して実質的な購買力ベースで比較すると、そこには興味深い傾向が隠れています。以下の表は、各年代における平均価格と、消費者物価指数(CPI)を使って現在の価値に換算した価格をまとめたものです。
| 年代 | 平均価格(米ドル) | インフレ調整後価格(米ドル) |
|---|---|---|
| 1960年代 | $8.50 | $75.22 |
| 1970年代 | $15.00 | $81.62 |
| 1980年代 | $25.00 | $69.28 |
| 1990年代 | $40.00 | $76.10 |
| 2000年代 | $50.00 | $68.80 |
| 2010年代 | $60.00 | $75.81 |
| 2020年代 | $70.00 | $84.31 |
※インフレ調整後の価格は、米国労働統計局(BLS)が公表する消費者物価指数(CPI)をもとに算出しています。
価格データから読み取れること
名目価格だけを見ると、リーバイスのジーンズは1960年代の8.50ドルから2020年代には70ドルへと、約8倍に上昇しています。ところが、インフレ調整後の価格で比較すると、実質的な負担額はほぼ横ばいで、69ドル前後から84ドル程度の範囲に収まっているのです。
特に注目したいのは1980年代と2000年代です。この2つの時期はインフレ調整後の価格が相対的に低く、消費者にとっては「お買い得」と言えるタイミングでした。逆に、1970年代と2020年代は実質価格が高い水準にあり、中でも2020年代の84.31ドルは調査期間全体で最も高くなっています。
こうした推移からは、リーバイスがブランドのプレミアム性を維持しながらも、極端な値上げは避け、概ねインフレ率に沿った形で価格を設定してきた戦略がうかがえます。長年愛され続けるデニムブランドならではの、安定した価格政策だと言えるでしょう。