1860年の米国における奴隷の総数
1860年、南北戦争開戦前の最後となる第6回全米国勢調査(1860年国勢調査)が実施されました。この調査によれば、当時アメリカ合衆国で奴隷として扱われていた人々の総数は約395万人でした。
数字が示す背景
1860年の米国の総人口は約3,140万人であり、奴隷とされた人々はそのおよそ13%を占めていました。彼らの大半は南部諸州に集中しており、特にサウスカロライナ州やミシシッピ州では、奴隷とされた人々の数が自由な白人人口を上回る州もありました。
奴隷制は南部のプランテーション経済、とりわけ綿花栽培の基盤となっており、膨大な強制労働によって支えられていました。しかし一方で、北部では奴隷制への反対運動が強まり、南北間の対立は深まる一方でした。
奴隷制の終焉へ
1861年に南北戦争が勃発し、1863年にはリンカーン大統領が「奴隷解放宣言」を発表しました。そして1865年、戦争の終結とともに憲法修正第13条が成立し、アメリカ合衆国における奴隷制は正式に廃止されました。
1860年の約395万人という数字は、アメリカ史上最大の悲劇の一つを物語るとともに、その後の人権と自由をめぐる長い闘いの出発点でもありました。