南アメリカの歴史

1776年・1976年シルバーダラー「ハーフクォーターセット」の価値は?実在しない理由を解説

結論:「1976年シルバーダラー・ハーフクォーターセット」は存在しません

「1776年と1976年のシルバーダラー、ハーフクォーターのセットの価値はいくらか」という質問をよく見かけますが、結論から言うと、そのようなセットは存在しません。

理由は大きく分けて2つあります。

1. シルバーダラーの鋳造開始は1794年

アメリカ合衆国のシルバーダラー硬貨が初めて鋳造されたのは1794年の「フローイングヘア・ダラー」です。1776年は独立宣言の年ですが、当時はまだ連邦政府による硬貨鋳造体制が整っておらず、シルバーダラーが発行されることはありませんでした。

2. 「ハーフクォーター」という額面は存在しない

アメリカの硬貨史において、「ハーフクォーター(12.5セント相当)」という額面の硬貨は一度も鋳造されたことがありません。歴代の額面には、ハーフセント、1セント、2セント、3セント、ハーフダイム(5セント)、ダイム(10セント)、20セント、クォーター(25セント)、ハーフダラー(50セント)、1ドルなどがありますが、12.5セントに相当する硬貨は存在しないのです。

混同されやすい「1976年建国200周年記念硬貨」

この誤解の一因と考えられるのが、1976年に発行された建国200周年(Bicentennial)記念硬貨です。1976年には、クォーター、ハーフダラー、ダラーの3種類に特別なデザインが施され、年代表記も「1776-1976」というデュアルデートになっています。

  • クォーター: 裏面に太鼓を叩くドラマー
  • ハーフダラー: 裏面に独立記念館
  • ダラー: 裏面に自由の鐘と月(アイゼンハワー・ダラー)

このうち銀を含むのは、一般流通用ではなくコレクター向けに販売された40%銀貨のみです。通常の流通貨幣は銅ニッケル合金のため、希少性は高くありません。

手元に「1776-1976」のコインがある場合の確認ポイント

もし「1776-1976」と刻印された硬貨をお持ちなら、以下を確認してみてください。

  • 額面の表示:QUARTER DOLLAR / HALF DOLLAR / ONE DOLLAR のいずれか
  • 縁の色:40%銀貨は縁に銅ニッケルの層が現れない
  • 重量:40%銀ハーフダラーは約11.5g(通常版は約11.34g)

40%銀の記念セットであれば、銀地金価値に加えてコレクター価値がつくことがありますが、保存状態(未使用度合い)によって評価額は大きく変動します。正確な査定を希望する場合は、信頼できるコインディーラーやPCGS・NGCなどの鑑定機関に相談するのが確実です。