南アメリカの歴史

1800年代初頭、アフリカ系アメリカ人の約9割が奴隷だった?その歴史を実態とともに解説

1800年代初頭のアフリカ系アメリカ人と奴隷制の実態

1800年代初頭のアメリカ合衆国において、アフリカ系アメリカ人の約90パーセントが奴隷として生活していました。自由な身分を持つ黒人はごく一部にとどまり、大多数の人々が南部のプランテーションなどで強制的な労働を強いられていました。

大西洋奴隷貿易と200年以上に及ぶ抑圧

アフリカ系の人々は、16世紀以降に始まった大西洋奴隷貿易(三角貿易)によって、故郷のアフリカからアメリカ大陸へと連れてこられました。過酷な航海を生き延びた人々は、綿花やタバコの栽培地で働かされ、家族を引き裂かれ、基本的な人権を奪われた状態で暮らさなければなりませんでした。

この抑圧的な体制は、北米大陸における奴隷制の開始から数えると200年以上にわたって続きました。1860年の時点では、アメリカ国内に約400万人の奴隷が存在したとされています。

奴隷制廃止への道のり

1861年に始まった南北戦争の中で、エイブラハム・リンカーン大統領は1863年に「奴隷解放宣言」を発表し、南部諸州の奴隷の自由を宣言しました。そして戦争が終結した後の1865年、合衆国憲法修正第13条が批准されたことで、奴隷制はついに法的に廃止されました。

この修正条項の成立により、アメリカ全土で奴隷制は違法となり、数世代にわたる抑圧の歴史に正式な終止符が打たれました。ただし、その後も人種差別や不平等は長く残り、公民権運動へと続く長い闘いの歴史につながっていきます。