南アメリカの歴史

大恐慌とはどんな時代だったのか?世界を震撼させた経済危機の全貌

大恐慌とは?1929年から始まった世界経済危機

大恐慌(だいこうきょう)は、1929年に始まり、1930年代後半まで続いたアメリカ発の経済危機です。近代世界史上において、最も長く、最も深刻で、最も広範囲に及んだ不況として知られています。

きっかけは1929年の株価大暴落

大恐慌の発端となったのは、1929年10月に発生したウォール街での株価大暴落です。この暴落により、膨大な資産が瞬く間に消え、人々の経済に対する信頼が大きく揺らぎました。

投資家や消費者の間に不安が広がると、投資と消費支出が急激に減少しました。その結果、企業の生産活動が縮小し、雇用も大幅に削減されるという悪循環に陥っていったのです。

失業率25%、数百万人が貧困に

1933年にはアメリカの失業率が25%に達し、労働人口の4人に1人が職を失う事態となりました。何百万人ものアメリカ人が貧困にあえぎ、日々の食料を得ることさえ困難な生活を強いられました。

政府の経済政策に大きな変革をもたらした

大恐慌はアメリカ社会に経済的・社会的に甚大な影響を与えました。同時に、政府による経済規制のあり方を根本的に変える契機ともなりました。

  • 証券取引委員会(SEC)の設立:株式市場を監視・規制する公的機関として創設されました。
  • 連邦預金保険公社(FDIC)の設立:銀行預金を保障する仕組みが整備され、預金者が保護されるようになりました。

アメリカ人の生活様式の変化

大恐慌を経験したことで、アメリカ人の生活習慣にも大きな変化が現れました。消費を控える傾向が強まり、将来への不安から貯蓄を重視する風潮が広がりました。この「節約志向」は、大恐慌を体験した世代の価値観に長く影響を与え続けたと言われています。