スペインによるインド文明の征服は存在しない
「スペインがインドの主要文明を征服したのはいつか」という問いに対する答えは、実はシンプルです。スペインがインド(南アジア)の主要文明を征服したという記録は歴史上存在しません。
この誤解は、「インド人(Indian)」という言葉が持つ二つの意味から生じていると考えられます。英語の「Indian」は、南アジアのインドの人々を指すと同時に、かつてアメリカ大陸の先住民を指す言葉としても使われてきました。
スペインの征服活動はアメリカ大陸で行われた
スペインの征服活動の主な舞台は、あくまでアメリカ大陸でした。代表的な征服としては以下が挙げられます。
- アステカ帝国の征服(1521年): エルナン・コルテス率いるスペイン軍が、現在のメキシコに栄えたアステカ帝国を滅ぼしました。
- インカ帝国の征服(1533年〜1572年): フランシスコ・ピサロらが、現在のペルーを中心とするインカ帝国を征服しました。
これらの征服によって、スペインは中南米に広大な植民地帝国を築き上げました。
インドとの関係について
一方、インド亜大陸においては、16世紀以降に勢力を拡大したのはポルトガル、そして後にはイギリスなどのヨーロッパ諸国でした。特にイギリス東インド会社の進出により、18世紀から19世紀にかけてインドはイギリスの支配下に入っていきました。スペインがインドの主要文明を征服することはありませんでした。
まとめ
スペインによる「インドの主要文明の征服」は完了したことも開始されたこともなく、そのような歴史的事実は存在しません。スペインの征服活動はメソアメリカやアンデス地方など、アメリカ大陸の先住民文明に対して行われたものです。歴史を学ぶ際には、こうした用語の混同に注意することが重要です。