サラゴサ包囲戦とは、どのような出来事だったのでしょうか。なぜその名声は、勇気と専制への抵抗、そして自由擁護の模範として世界に響き渡ったのでしょうか。1944年、ドイツ軍がワルシャワ・ゲットーを破壊した際、抵抗者たちの合言葉の一つが「サラゴサを忘れるな!」だったことを考えれば、その意味はおのずと理解できるでしょう。
過去の成功を受け、サラゴサ市は、サラゴサの名を自由の代名を自由の代名詞とした歴史的出来事を後世に伝えるため、第4回サラゴサ包囲戦再現イベントを開催します。4月27日・28日・29日の3日間にわたって一連の再現行事が行われ、アラゴン義勇兵歴史文化協会の協力と、スペイン・ナポレオン協会(ANE)の支援を受けて実施されます。

ヨーロッパ中から集結する450人の再現参加者
今回のイベントのため、スペインにおけるナポレオン時代再現の先駆けであり、ANEの共同設立団体でもあるアラゴン義勇兵歴史文化協会は、30の団体に所属する450人の兵士を結集させました。参加者はスペイン全土(サラゴサ、ジローナ、マドリード、バイレン、バレンシア、タラゴナ、アストゥリアスなど)にとどまらず、フランス、オランダ、ポーランド、ロシアなどヨーロッパ各地から集まり、大砲4門、火薬100キロ、さらには複数の馬を伴います。
参加者全員が、細部まで忠実に再現された当時の軍服・武器・装備を身にまとい、キャンプも当時市街周辺に設置されていたものを正確に再現したものとなります。会場となるのはティオ・ホルヘ公園。「硝石坑」として知られる、忘れ去られた約1万人の守備隊員の遺骨が眠る場所のごく近くです。
第4回サラゴサ包囲戦再現イベントのプログラム
4月27日(金)
マカニャス林にて時代キャンプの設営。

4月28日(土)
10:00 スペイン軍・フランス軍キャンプの一般公開。
ガイドツアーや情景再現のほか、文民衣装・軍服の解説、訓練の実演、義勇兵募集、民衆音楽、衛兵交代式などが行われます。
12:20 アルフランカの農民たちに伴われてパラフォックス将軍が到着し、大司教宮殿(アラバルの製粉所から)にて広場の指揮権を引き継ぎます。
12:30 キャンプでの部隊整列の後、石橋を渡ってラ・セオ広場へ進み、新任陸軍総司令官との対面式。バルコニーからの布告のあと、パレードが出発します(ドン・ハイメ通り、コソ通り、アルフォンソ通り経由でピラール広場へ)。到着は13:30頃の予定。
13:30 ピラール広場での部隊披露。賛歌斉唱と部隊点呼。
16:00 ミュージアムキャンプの再開。
18:00 各部隊が戦場へ向け出発。
19:00 コソ通り(サン・ビセンテ・デ・パウル通りとブランカス通りの間)にて戦闘再現が始まります。エスパーニャ広場、コソ通り、アルフォンソ1世通り、ピラール広場を巡る逆方向のコースをたどり、石橋で締めくくられます。
20:30 石橋にて栄誉礼砲による最終再現。

4月29日(日)
10:00 ミュージアムキャンプの公開。
11:30 各部隊が戦場へ行進。マカニャスからエブロ川を渡り、エチェガライ大通り、ディプタドス通りを経由します。
12:00 アルハフェリア城にて戦闘再現スタート。
13:00 城の降伏をもって再現行事は終了します。
また、本イベントとは並行しつつ独立した形で、キャンプ付近にはナポレオン時代のマーケットが毎回出店されています。会場の雰囲気づくりと来場者の盛り上げにおいて、大きな役割を果たしているのです。
