ヨーロッパの歴史

イギリスの国旗は「ユニオンジャック」?正式名称とその意味をわかりやすく解説

イギリス(英国)の国旗として広く知られている旗の正式名称は、英語で「ユニオン・ジャック(Union Jack)」または「ユニオン・フラッグ(Union Flag)」と呼ばれています。日本では「ユニオンジャック」という呼び名が特に有名ですが、実はこの2つの名称には由来や使われ方の違いがあります。

「ユニオン・ジャック」と「ユニオン・フラッグ」の違い

「ユニオン・フラッグ(Union Flag)」は、イングランド、スコットランド、アイルランド(北アイルランド)の旗の意匠を組み合わせた、イギリスの公式な国旗を指す名称です。一方、「ユニオン・ジャック(Union Jack)」は元々、軍艦の船首に掲げる小さな旗(ジャック)としての呼び名でしたが、現在では国旗そのものを指す通称として広く定着しています。

旗のデザインに込められた意味

ユニオン・ジャックのデザインは、以下の3つの地域の旗要素が重ね合わされてできています。

  • イングランド: 聖ジョージ十字(赤地に白縁の赤い十字)
  • スコットランド: 聖アンドリュー十字(青地に白い斜め十字)
  • アイルランド: 聖パトリック十字(赤い斜め十字)

つまり、この一つの旗の中に、イギリスを構成する国々の歴史と統合の歩みが象徴的に表現されているのです。ウェールズはイングランドとの合同が早かったため、独自の紋章(赤い龍など)はデザインには含まれていません。

他のシンボルと組み合わせた「ユニオン・フラッグ」

また、「ユニオン・フラッグ」という言葉は、ユニオン・ジャックの意匠に加えて、その他のシンボルや図柄を組み合わせた旗を指して使われることもあります。例えば、オーストラリアやニュージーランドなどの国旗には、左上にユニオン・ジャックがあしらわれており、これらも広義のユニオン・フラッグの一種と考えることができます。

まとめ

イギリスの国旗の正式名称は「ユニオン・ジャック」または「ユニオン・フラッグ」であり、どちらも同じ旗を指すことが多いものの、由来や文脈によって使い分けられています。青地に白と赤の十字が交差した印象的なデザインは、イギリスの歴史そのものを映し出す、世界的にも最も認知度の高い国旗の一つといえるでしょう。