ヨーロッパの歴史

第一次世界大戦の講和条約に国際連盟が含まれることに反対したグループとは?

答え:「不妥協派(Irreconcilables)」

第一次世界大戦を終結させる講和条約に国際連盟の設立が含まれることに対し、いかなる形態の条約にも断固として反対したグループは、アメリカ合衆国上院の「不妥協派(Irreconcilables)」と呼ばれる議員たちです。

不妥協派とはどのようなグループか

不妥協派は、1919年から1920年にかけてヴェルサイユ条約の批准をめぐる論争の中で、ウッドロウ・ウィルソン大統領が提唱した国際連盟への加盟条項を一切受け入れられないと主張した上院議員の集団でした。中心的な人物としては、アイダホ州選出のウィリアム・ボーラやカリフォルニア州選出のハイラム・ジョンソンなどが知られています。

国際連盟に反対した理由

不妥協派が国際連盟に強く反対した主な理由は次の通りです。

・同盟義務によってアメリカが再びヨーロッパの戦争に巻き込まれることを恐れた
・モンロー主義の伝統に基づき、アメリカ外交の独立性と主権を守りたかった
・連盟規約が議会の持つ宣戦布告権を侵害すると考えた

歴史的な結果

当時の上院には、条件付きでの批准を求める「留保派」と呼ばれる穏健な反対勢力も存在しました。しかし不妥協派の強硬な反対もあり、上院は1919年11月と1920年3月の2度にわたってヴェルサイユ条約を否決しました。その結果、アメリカは国際連盟に加盟せず、連盟は発足当初から大国の欠落という重大な弱点を抱えることになったのです。