ヨーロッパの歴史

イギリスにとって第二次世界大戦はどのように終わったのか?欧州と太平洋の両戦線から振り返る

ヨーロッパでの戦争の終結 ― 1945年5月8日

イギリスにとって、ヨーロッパにおける第二次世界大戦は1945年5月8日に終わりを迎えました。この日、ナチス・ドイツが連合国(アメリカ、イギリス、ソ連など)に正式に降伏し、「欧州戦勝記念日(Victory in Europe Day、通称VEデー)」として歴史に刻まれています。

当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルは、この日を国民に向けて宣言し、ロンドンのバッキンガム宮殿前やトラファルガー広場には祝賀を喜ぶ大勢の人々が集まりました。6年近くに及ぶ厳しい戦争、すなわちロンドンをはじめとする都市への空襲(ザ・ブリッツ)や食料配給の苦難を乗り越えた国民にとって、この日は大きな安堵と喜びに満ちた一日となりました。

太平洋戦線の終結 ― 日本の降伏

しかし、ヨーロッパの戦争が終わっても、戦争は完全に終息したわけではありません。極東では日本との戦いが続いており、イギリス軍もビルマ(現ミャンマー)や東南アジアで依然として戦闘を行っていました。

1945年8月14日(日本時間では8月15日)、日本政府がポツダム宣言を受諾し、降伏を表明しました。これにより太平洋における戦争は事実上終結します。イギリスでは翌8月15日に「対日戦勝記念日(VJデー)」として祝われました。

正式な終戦 ― 1945年9月2日

そして1945年9月2日、東京湾に停泊するアメリカ海軍の戦艦「ミズーリ」号の甲板で、日本が降伏文書に正式に署名しました。これをもって、約6年にわたる第二次世界大戦は全世界において正式に終結したのです。

まとめ

  • 1945年5月8日:ドイツ降伏によりヨーロッパの戦争が終結(VEデー)
  • 1945年8月14日:日本の降伏表明により太平洋戦争が事実上終結(VJデー)
  • 1945年9月2日:降伏文書への署名により第二次世界大戦が正式に終結

イギリスにとって第二次世界大戦の終結は、単なる戦争の終わりではなく、長い苦難の時代の幕開けの終わりでもありました。戦後のイギリスは復興への道を歩み始め、やがて社会福祉国家としての新たな時代へと移行していくことになります。