1783年に調印されたパリ条約(パリ講和条約)は、アメリカ独立戦争を正式に終結させた歴史的な条約です。この条約によって、イギリスはアメリカ合衆国の独立を承認し、広大な領土が新国家に譲渡されました。
アメリカが獲得した領土の範囲
パリ条約において、アメリカ合衆国が獲得した土地は以下のとおりです。
- 現在のアメリカ本土に相当する地域 — ただし、当時イギリス領だったフロリダは含まれません。
- 西側の境界 — ミシシッピ川までのすべての土地がアメリカ領となりました。
- 北側の境界 — カナダ(当時のイギリス領北アメリカ)との国境まで及びました。
- 南側の境界 — 北緯31度線、すなわち現在のフロリダ州北部の境界線にあたる地点まで確保されました。
条約の歴史的意義
この領土獲得により、アメリカ合衆国は大西洋岸の13植民地にとどまらず、ミシシッピ川以東の広大な内陸部へと版図を大きく拡大しました。これは、後の西部開拓や国土発展の基盤となる重要な一歩であり、若い共和国の将来性を決定づける出来事でした。なお、フロリダはその後、1795年のピンクニー条約や1819年のアダムズ=オニス条約などを経て、最終的にアメリカの手に渡ることになります。