「アメリカは第一次世界大戦でドイツと共に戦った」という認識は誤りです。実際には、アメリカ合衆国はドイツと同盟することなく、むしろドイツと対立する陣営として大戦に参加しました。
アメリカの参戦は1917年、連合国側だった
アメリカ合衆国が第一次世界大戦に参戦したのは1917年のことです。その際、アメリカが加わったのは、イギリス、フランス、ロシア、イタリア、そして後に日本も加わった「連合国(協商国)」側でした。
一方、ドイツはオーストリア=ハンガリー帝国やオスマン帝国などとともに「中央同盟国」と呼ばれる陣営を形成しており、アメリカはこの陣営と対立する立場で戦争に踏み切りました。
なぜアメリカはドイツと対立したのか
当初、アメリカはヨーロッパの紛争への不干渉を唱え、中立の立場を保っていました。しかし、以下のような出来事がきっかけとなり、次第にドイツとの対立を深めていきました。
1. ドイツの無制限潜水艦作戦
ドイツ海軍が商船や旅客船をも攻撃対象とする「無制限潜水艦作戦」を展開したことで、アメリカ人乗客を含む多くの犠牲者が発生しました。1915年の客船ルシタニア号撃沈事件は、アメリカ世論に大きな衝撃を与えました。
2. ツィンメルマン電報事件
1917年、ドイツがメキシコに対して「アメリカと戦えば領土の回復を支援する」と提案した秘密電報(ツィンメルマン電報)がイギリスによって傍受され、公表されました。これによりアメリカ国内の対独感情は決定的に悪化しました。
まとめ
こうした経緯から、アメリカは1917年4月にドイツへ宣戦布告を行い、連合国側として第一次世界大戦に参戦しました。つまり、アメリカはドイツと共に戦ったのではなく、ドイツと戦う側に回ったのです。