北米大陸に存在したオランダ植民地「ニューネーデルラント」は、やがて分割され、「ニューヨーク」と「ニュージャージー」という2つの私有植民地(プロプライエタリー・コロニー)へと再編されることになりました。
オランダからイギリスへの移管
ニューネーデルラントは、17世紀初頭にオランダ西インド会社がハドソン川流域に建設した植民地で、中心地には現在のマンハッタンにあたる「ニーウ・アムステルダム(新アムステルダム)」がありました。しかし1664年、英蘭戦争のさなかにイギリス艦隊が同植民地を占領し、領有権はイングランド王チャールズ2世の手に移ります。
2つの私有植民地への分割
チャールズ2世は、獲得したこの広大な土地を弟のヨーク公ジェームズ(後のジェームズ2世)に下賜しました。これにより、植民地は「ニューヨーク」と改称されます。
さらにヨーク公は、ハドソン川とデラウェア川の間に広がる南西部の地域を、貴族のバークレー卿とジョージ・カータレット卿に譲渡しました。この土地はカータレット卿の出身地であるジャージー島にちなんで「ニュージャージー」と名付けられました。
歴史的な意義
こうして元々ひとつのオランダ植民地だったニューネーデルラントは、イギリスの統治下で2つの独立した私有植民地として出発することになりました。この分割は、後にアメリカ合衆国の中核を担う中部植民地の形成における重要な転換点となったのです。