ヨーロッパの歴史

1879年の二国同盟(独墺同盟)の主な目的は何だったのか?

1879年締結の独墺同盟(二国同盟)とは

独墺同盟(Dual Alliance)は、1879年10月7日にドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国との間で締結された防衛協定です。この同盟は、第一次世界大戦に至るヨーロッパの同盟体系の基礎となった重要な外交文書として知られています。

同盟の主な目的:ロシアの南下を防ぐ

この同盟の最大の目的は、共通の敵とみなされていたロシアがバルカン半島において影響力を拡大し、ひいては地中海へのアクセスを獲得することを阻止することにありました。当時、ロシアのバルカン半島への進出は、両国にとって重大な脅威と認識されていたのです。

露仏接近への対抗

さらに、この同盟は、当時のヨーロッパにおけるもう一つの大国であるフランスとロシアとの関係が急速に密接化しつつあったことへの対抗措置という側面も持っていました。つまり、二国同盟はロシアおよびそのバルカン半島における野心に関連して、防衛的かつ予防的な性格を併せ持っていたといえます。

相互安全保障の確保

加えて、この同盟は、共通の外部からの脅威との戦争が発生した場合に備え、ドイツとオーストリア=ハンガリー双方の領土保全を保障し、軍事的紛争や外交的孤立から互いを守るという相互安全保障の機能も果たしました。

地政学的地位の強化

こうした仕組みによって、両国は第一次世界大戦へと向かう急速に高まっていく国家間の緊張の中で、ヨーロッパ大陸における自らの地政学的地位を強化することができました。独墺同盟は、その後の三国同盟への発展を経て、20世紀初頭の国際関係を形作る大きな要因の一つとなったのです。