ヨーロッパの歴史

ビーバーの毛皮取引を主導したのはフランス人?それともオランダ人?

北米大陸におけるビーバーの毛皮取引は、主にフランス人によって主導されました。一方、オランダ人は毛皮取引よりも、木材などの資源取引に重点を置いて活動していました。

フランス人が中心だったビーバー毛皮取引

17世紀初頭、サミュエル・ド・シャンプランらがセントローレンス川流域に「ヌーベルフランス(新フランス)」を築き、先住民との交易網を急速に発展させました。

当時のヨーロッパでは、撥水性と保温性に優れたビーバーの毛皮が高級フェルト帽の材料として絶大な人気を誇っていました。この需要を背景に、フランス人の毛皮商人や、「クルール・デ・ボワ(森を駆ける者)」と呼ばれる冒険商人たちが次々と北米内陸部へと進出し、ビーバー毛皮の独占的な交易ルートを確立していったのです。

オランダ人は木材取引に注力

一方のオランダ人は、ハドソン川流域に建設した植民地「ニューネーデルラント」を拠点として活動しました。彼らも毛皮取引に一定の関与はしましたが、商業活動の中心はむしろ木材などの資源の取引に置かれていました。造船業や建築業で必要とされる木材の調達・供給こそが、オランダ人にとって重要なビジネスだったのです。

まとめ

このように、北米の植民地時代において、ビーバーの毛皮取引の主役はフランス人であり、オランダ人は木材取引により重点を置いていた、というのが歴史の大きな流れです。両国の植民地経済の違いを理解することで、北米大陸の開発と貿易の歴史がより鮮明に見えてきます。