ヨーロッパの歴史

古代ローマ人はギリシャを統治していたのか?ローマ支配下のギリシャの歴史を解説

はい、古代ローマ人は数世紀にわたってギリシャを統治していました。ギリシャがローマの支配下に入ったのは、紀元前146年、ローマがコリントスを征服したことがきっかけです。この征服により、ギリシャは正式にローマの属州となりました。

ローマによるギリシャ征服の経緯

ローマとギリシャとの関わりは突然始まったものではありません。マケドニア戦争(紀元前214年〜紀元前148年)を通じて、ローマは徐々にギリシャ本土への影響力を強めていきました。最終的にコリントスの陥落によってギリシャ全土がローマの支配下に置かれ、アカイア属州として組み込まれたのです。

ローマ支配下でも栄えたギリシャ文化

政治的にはローマに従属したものの、文化的にはむしろ逆の現象が起こりました。ギリシャの哲学、芸術、文学、建築はローマ社会に深く浸透し、「捕らわれたギリシャが、荒々しい勝者を捕らえた」という有名な言葉があるほどです。多くのローマ人上流階級がギリシャ語を学び、ギリシャ人教師や哲学者を雇いました。首都ローマにはギリシャ風の建築物が次々と建てられ、アテネは学問の中心地として高い地位を保ち続けました。

東西分裂とビザンツ帝国へ

ローマによるギリシャ支配は4世紀頃まで続きました。紀元後395年、ローマ帝国は西方ローマ帝国と東方ローマ帝国に分裂します。ギリシャは東方ローマ帝国の領土となりましたが、この東方帝国は後世「ビザンツ帝国(東ローマ帝国)」と呼ばれることになります。

ビザンツ帝国において、ギリシャは単なる一地方ではなく中核的な存在でした。首都コンスタンティノープルで公用語となったのはギリシャ語であり、ギリシャ文化と正教会のキリスト教が帝国のアイデンティティを形作っていきました。こうしてギリシャは、ローマ支配を経てなお、その文化的生命力を千年以上にわたって保ち続けたのです。